もう、何度聴いたか分からないほど。「two」以来でしょうか。
曲調、歌詞、全てがしっくり来て…。聴き飽きないのです。

歌詞は会えない人を思う心情を描いているようですが、ここで使われている三条院の
「心にも あらでうき世に ながらへば 恋しかるべき 夜半の月かな」
恋愛の歌ではないんですよね。
天皇だった頃、目を患ったことを理由に、藤原道長から退位を迫られていた彼が、ついに退位を決意した頃に詠まれた歌です。
「心ならずも、つらい世の中で生き長らえていたならば、いつか御所で見たこの夜更けの月のことを恋しく思い出すに違いない」

それぐらい苦しい思いを抱いた恋…ということでしょうか。
他にいくらでも恋愛を詠んだ歌がある中、この異色の歌を選んだというところが、この詞の世界に深みを与えているような気がします。

和楽器を使った編曲、雅楽のような日本古来の曲調を想起させるのも印象に残ります。
でも、何と言っても、大ちゃんの歌声です。
美しい曲ですが、音程をきちんと取るのが難しそうです。それを完璧に歌いこなす歌唱力、切なく甘やかな歌声、大ちゃんだからこそ歌える曲ではないかと。
いつまでも聴いていたい気持ちにさせてくれます。

ソロの衣装はできれば着物系で…  優雅な感じがするものがいいですね。
きっと舞を舞うように踊る大ちゃんが今から目に浮かびます